2011年1月12日水曜日

放生会 得浄明院

京都東山、知恩院参道にある得浄明院の放生会のご法要にご参列して参りました。
こちらの伏見門跡は、江戸幕府最後の将軍、徳川慶善のお孫様にあたり、
和やかな姿勢と笑顔がとっても素敵なお方です。

本殿の前の梅の木には、蕾が膨らみ始め‥
凛とした空気の中に、尼僧様方の読経が響き渡ります。

市場にならび、さばかれようとされていた鯉たちが、
お庭のお池に放たれ、元気に泳ぎ回ります。

春には、満開の桜の花が美しく咲き誇るのだということです。


寒い本殿の中での法要も終わり、
御前様のお手製の白みそのお雑煮をいただきました!
身体がとっても温まりました☆


得浄明院
信州善光寺の京都別院として建立されたお寺で、建物は大小の差こそあれ同じとなっています。宮家ともゆかりが深く、一光三尊阿弥陀如来の分身を本尊仏として安置。開山上人の誓圓尼公(信州善光寺大本願第百十七世・伏見宮家第三王女)が、当時、信州までお参りするのは大変であろうとしてこの地に創建されたもので、善光寺同様に戒壇廻りができるようになっています。
http://www.tokujomyoin.or.jp/


放生会(ほうじょうえ)とは

捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式であり、仏教の戒律である「殺生戒」を元とし、日本では神仏習合によって神道にも取り入れられた。収穫祭・感謝祭の意味も含めて春または秋に全国の寺院や、宇佐神宮(大分県宇佐市)を初めとする全国の八幡宮(八幡神社)で催される。

『金光明経』長者子流水品には、釈迦仏の前世であった流水(るすい)長者が、大きな池で水が涸渇して死にかけた無数の魚たちを助けて説法をして放生したところ、魚たちは三十三天に転生して流水長者に感謝報恩したという本生譚が説かれている。また『梵網経』にもその趣意や因縁が説かれている。

仏教儀式としての放生会は、中国天台宗の開祖智顗が、この流水長者の本生譚によって、漁民が雑魚を捨てている様子を見て憐れみ、自身の持ち物を売っては魚を買い取って放生池に放したことに始まるとされる。また『列子』には「正旦に生を放ちて、恩あるを示す」とあることから、寺院で行なわれる放生会の基となっている。


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